『学校では教えてくれない 人生を変える音楽』　著：雨宮処凛ほか

河出書房新社発行『学校では教えてくれない 人生を変える音楽』です。
単行本（ソフトカバー）です。

［目次］
Ⅰ
・又吉直樹　二十三歳の僕を救ってくれた曲
　『少年花火』野狐禅　　
・宮下奈都　そのとき必要な音楽
　『Yankee Hotel Foxtrot』Wilco
・みうらじゅん　『原子心母』の牛を見つめて。
　『原子心母』ピンク・フロイド
・小路幸也　沢田研二を観ろ。
　『沢田研二 in 夜のヒットスタジオ』沢田研二
・乙武洋匡　ただ、真っ直ぐに。
　『GO NOW』FUNKIST
・松井咲子（AKB48）
　何度でも聴きたくなる、癒しのピアノ曲
　『ENCORE』久石譲
・西研　親密さとなつかしさ
　『ウェア・イズ・ラブ？』アイリーン・ラクール

Ⅱ
・山田ズーニー　骨になれ、音に身投げしろ！
　『VAMPS』VAMPS
・町田康　音と意味の合一
　『世界最強河内系歌謡曲集 カワチモンド』オムニバス
・辛酸なめ子　ブリトニーの啓発力
　『ベイビー・ワン・モア・タイム』ブリトニー・スピアーズ
・高嶋ちさ子　自分の道を歩く
　『スコットランド幻想曲』アンネ＝ゾフィー・ムター
・林丹丹　ひとつずつ、積み重ねて。
　『毎日がスペシャル』竹内まりや
・浦沢直樹　膝を抱えて25分間聴く音楽
　『チューブラー・ベルズ』マイク・オールドフィールド
・柴田元幸　なつかしい音楽について
　『ブリーズ・トゥ・シー・ザ・キング』
　スティーライ・スパン

Ⅲ
・池辺晋一郎　音楽は流動体
　『ザ・ビートルズ・オン・バロック』池辺晋一郎作曲
・池谷裕二
　あまりにも美しいドビュッシーの透明な和音
　『牧神の午後への前奏曲』『海』ドビュッシー作曲
・桜井進　Canonとともに
　『カノン』パッヘルベル作曲
・遠藤秀紀　完璧なる怨念
　『ゴジラ』伊福部昭作曲
・本川達雄　生の音楽があふれていた子供時代
　『歌う生物学 必修編』本川達雄
・清塚信也　恋は尽きぬ
　『交響曲第５番』マーラー作曲

Ⅳ
・角田光代　あなたの本物
　『キスしてほしい』ザ・ブルーハーツ
・雨宮処凛　『お前は何をしに　この世にやってきた？』
　『PUZZLE』AKIRA
・小手鞠るい　ニューヨークで一番、
　チャーミングな猫の弾くジャズピアノ
　『The Fattest Cat in New York』及部恭子
・近藤良平　人生の中でひとは、いつかたたずむ
　『チャン・チャン』
　ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
・大崎善生　歌はいつまでも変わらずに流れ続ける
　『見つめていたい』ポリス
・今日マチ子　お風呂の窓
　『Walk on the Wild Side』ルー・リード


作家さんや漫画家さん、芸人さんに学者さんなど、さまざまなジャンルで活躍されている26名の方々が、自身の心に刻まれた「音楽」について著された１冊です。

｢14歳の世渡り術」シリーズのなかの１冊とのことで、少し難しめの漢字にはふりがながふられてあります。分類としては児童書ということになるのだとは思いますが、年齢問わず楽しめる内容だと思います。


音楽が、あるとき予想外の方向から心のなかにヒュッと入ってきてすっぽりとおさまったり、一瞬にしてとらえられてとらえられてもう全然目が離せなくなったりすることがあります。
そういう音楽に出会ってしまうと、本当に自分の世界が少し変わる、と私も思っています。
「学校では教えてくれない」、これも、そうだろうと思います。
教えてくれないというより、教えたり教わったりするということがかなわない瞬間なのかもしれません。でも、確実にあると思っています。

教えたり教わったりすることはかなわないことだ、と思いつつ、それでもこの本のなかの宮下奈都さんの『そのとき必要な音楽』を読んだ時は「この感覚、私も知ってるぞ」と強く思いました。自分のなかにはあるのに言葉に変換して取り出したりはできずにいた感覚がそこにあり、とてもうれしかったです。


【発行】河出書房新社
【発行年】2013年
［この商品は、2013年5月30日発行の初版のものです］
【サイズ】B6判
【ページ数】185p
【高さ】19cm
【NDC分類】760.4

◆◇◆状態◆◇◆
特に目立つキズ等はありません。
古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。