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『死んでも負けない』 著:古処 誠二
¥250
小説家・古処誠二さんの小説『死んでも負けない』です。 文庫版です。 物語は、高校1年生・小笠原哲也くんの目線で語られます。 父、祖父共に奥さんに逃げられ男ばかりで3人暮らしをしている哲也くんは、戦争体験者でビルマ戦帰還兵でもある祖父・武也さんから生々し過ぎる戦地での体験談を何百回と聞かさながら育ちました。 この武也じいちゃんがもうとにかく曲者で、「THE・自分が正義」の見本のような人物です。はたから見ればかなりの横暴、暴君、気に入らなければ鉄拳制裁もいとわないという理不尽極まりない独裁者ばりの言動を家庭で繰り広げています。 かたや哲也くんの父・道也さんはまじめだけれど弱腰、だいたいいつも受け身と受け流しに徹しており、二人はとにかく武也じいちゃんのめんどくさいスイッチが入らないように経験で培った宥め賺しテクニックを駆使しながら日々をやり過ごしています。 そんな感じで家庭環境はちょっと大変そうな哲也くんですが、ご本人曰く「僕の不遇を見かねた神が遣わした天使」京子ちゃんというガールフレンドがおり、清い交際を続けながら青春ど真ん中の日々も送っていました。 そんな夏のある日、体力自慢だった武也じいちゃんも寄る年波には勝てず、散歩中に熱中症になり病院に搬送されます。せっかくの夏休み、楽しみにしていた京子ちゃんとのデートもやむなくキャンセルし健気に祖父の看病を優先する哲也くんでしたが、ある時、看護師さんから入院中の祖父の様子についてにわかには信じられない話を聞かされるのでした。 選べるわけではない家庭環境、濃厚な戦争の描写など、一見すると重くなりがちな題材ですが、それを上回る量のユーモアが全面に散りばめられていて、笑わずに読むのが難しいほどコミカルさ満載の物語です。 ★重要★ 配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】双葉社 【発行年】2015年 [この商品は、2015年9月13日 第1刷発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】181p 【高さ】15cm 【NDC分類】913.6 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。
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『ワーカーズ・ダイジェスト』 著:津村記久子
¥250
作家・津村記久子さんの小説『ワーカーズ・ダイジェスト』です。 文庫版です。 [目次] ワーカーズ・ダイジェスト オノウエさんの不在 鑑賞 益田ミリ 中編小説が2編おさめられています。 1編目・表題作「ワーカーズ・ダイジェスト」。 大阪でデザイン事務所に勤務する一方、副業としてライティングの仕事もしている佐藤奈加子はある日、上司の代理として向かうことになった打ち合わせ先で、東京の建設会社に勤務する佐藤重信と出会います。偶然同じ「佐藤」という名字だった二人は、話をしているうちに生年月日も同じで、二人とも翌月の4日に32歳になるということを知ります。それから二人は、日常のふとした折にお互いのことを思い出すようになります。 2編目「オノウエさんの不在」。 土木建築関係の会社に勤務するサカマキには、新採当初に仕事を教えてもらって以来自身の仕事の模範となっているオノウエさんという尊敬する先輩がいました。ところがある日、サカマキは同僚から、現在は隣県の支所に勤務しているオノウエさんが仕事の現場から外されて干されており、最近では仕事そのものも休みがちになっている、という話を聞きます。 2編とも、お勤め人として働く人たちの姿が描かれています。 巻末には益田ミリさんの4コマ漫画も収載されています。 とにもかくにも今はもう仕事のことなんか1ミクロンも考えたくない、読書しているあいだくらい仕事のことなんか忘却の彼方へ放り投げてしまいたい、といった心境で読むご本をお探しのかたがおられましたら、こちらの作品については少し注意が必要かもしれません。とめちゃくちゃ余計な注釈をしたくなってしまうくらい、津村さんの描く物語の「仕事をするということ」への目線は、いつも身に詰まされるものがあります。個人的にですが。個人的に。 私も雇われ人だった時代、もう少し津村さんの作品群に出てくる人物たちのような立ち振る舞い、じゃないな、あえての立ち振る舞わなさ、とでもいいましょうか、ができれば、少しは、マシな、お仕事人生を、送ることが、でき、た、の、かな、、、、、、? やばい、心の古傷のカサブタを自ら派手に引きちぎってしまった。 楽しいこと考えよう楽しいこと。 今度大阪に旅行に行ったら、サンマルコのカレーが食べたいです。 ★重要★ 配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】集英社 【発行年】2014年 [この商品は、2014年6月30日 第1刷発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】217p 【高さ】15cm 【分類】913.6 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。
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『実録・外道の条件』 著:町田 康
¥200
作家・ミュージシャンの町田康さんの小説『実録・外道の条件』です。 文庫版です。 [目次] ファッションの引導鐘 1995年5月 ロックの泥水 1996年4月 地獄のボランティア 1996年11月 紐育外道の小島 1998年7月 あとがき 解説 松尾スズキ 町田康さんご本人を思わせる主人公が、ナチュラルに非常識な連中に振り回される物語です。 タイトルに「実録」と付いてはいますが小説なので実録ではないはずなんです、が、読むごとにこれはまさに実録だ・・・と思えてくる不思議。いやいやこんなやつおらんやろ、と思えたあなた、大ラッキーヒューマンです。 最近なにか理不尽な目にあって悶々としているかた、ひたすら寝るとか愚痴るとかカラオケに興じるとか酒を浴びるとか甘い物を食らうとか通販で散財するとかいつものストレス発散をやってみたもののいまいち効かない・・・ということがあれば、一度これ読んでみてください。 数年前のこと、あまりにもいろいろあり過ぎて、もうとにかく自分のことが嫌になり、すごい深みの自己嫌悪に陥るとともにド暗い気持ちで過ごしていました。そのせいだと思うのですが、世の中の真っ当なかたがたが眩しくて眩しくてまともに目を向けられなくなり、「クズ」とか「カス」とか「外道」みたいなテーマやタイトル、文言の入ったのばかりを調べて音楽を聴いたり、小説や漫画を読んでいた時期がありました。町田さんのこちらの小説は雑誌連載中から読んでいて昔から大好きな作品だったのですが、もちろん再読しました。はい。 そういえばこの小説の単行本が出た当時、絶対面白いから読んでみて!と自信満々で人様に貸したら「良さがわからない」「文体も狙ってる感じがして苦手」「最後まで読めなかった」と返されたことがありました。 この物語が必要ない人も、きっと幸せです。 必要な私も、それはそれで幸せです。ということで。 ★重要★ 配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】角川書店 【発行年】2004年 [この商品は、2004年12月 初版発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】203p 【高さ】15cm 【NDC分類】913.6 ◆◇◆状 態◆◇◆ カバー表紙部分に少しスレや傷みがあります。 右上隅に折れがみられるページがあります。 (画像 9、10、 11枚目をご参照ください) 古本ですので、その他多少の使用感や経年相応の劣化等についてもご容赦お願いいたします。
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『リアル・シンデレラ』 著:姫野 カオルコ
¥250
姫野カオルコさんの小説『リアル・シンデレラ』です。 文庫版です。 7人所帯の小さな編集プロダクションでライターをしている「私」は、童話『シンデレラ』を読み返していました。有名な童話を翻案小説化して大人向きムックとして出版する企画に向け、社長の矢作さんに受け持ちとして任されたのが『シンデレラ』だったからです。 熱心に仕事に向き合おうとする「私」でしたが、いまいち捗りません。理由は、読めば読むほどに湧いてくる、シンデレラに対する違和感と疑問のせいでした。 「この人って・・・、幸せか?」 そんな「私」の思いを否定することなく、自身がシンデレラに対して持つ印象を話したあと、矢作さんはある女性のことを口にします。自分が"幸せ"や"善きこと"として思う人生とは、「泉ちゃんみたいな人生だと思う」と。 その会話がきっかけとなり、「私」は矢作さんから新たな仕事として、泉ちゃんの長編ノンフィクションを執筆するよう命じられます。テーマは、「豊かさと幸福」。 そうして「私」は、長野県諏訪市に生まれ育ったという無名の女性、倉島 泉(くらしま せん)さんについて知るため、彼女の親族や友人らを訪ね、取材を始めることになります。 物語は、「私」の場面、「私」が取材をもとに倉島泉さんについて執筆した場面、倉島泉さんが過ごした世界線のお話と、大きく分けて3つの場面を重ねながら進んでいきます。 小説でありながらルポルタージュのような雰囲気もあります。 解説はありませんが、文庫化に際しての著者あとがきが添えられています。 個人的にこの作品は、さまざまある表現媒体の中で特に「小説」として出会った物語としてかなり深く印象に刻まれています。 素敵な物語に出会えて幸福で豊かな気持ちなりました、という事実は数値に変換することはできませんし、取り出して誰かに「ほら、こうだよ」と見せることもできません。だから、自分以外の誰にとっては無いものと同じかもしれません。でも、あるんです、確実に、確かに、自分の中には。と、そんなことをあらためて実感させてもらえた物語でもありました。 ★重要★ 配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】新潮社 【発行年】2012年 [この商品は、2012年6月 初版第1刷発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】432p 【高さ】15cm 【NDC分類】913.6 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。
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『太陽の塔』 著:森見 登美彦
¥200
森見登美彦さんの小説『太陽の塔』です。 文庫版です。 主人公は、大学生の「私」。 大学5回生で自主休学中の「私」は、三回生の時にできた恋人・水尾さんに振られ、未練はないと言いつつも「彼女はなぜ私のような人間を拒否したのか」という疑問の解明のため彼女の行動を観察し続ける、という「水尾さん研究」なるお題目を勝手にこさえ、日々調査を続けています。 ご本人曰く、水尾さんは断じて恋の対象ではなく、自分の人生の中で固有の地位を占めた「謎」であり、その謎の解明のため彼女を研究することは知的人間として当然のことであり、いわゆるストーカー犯罪なるものとは根本的に異なる、とのこと。 そんな負のエネルギー満タンでつき進む「私」を中心に、水尾さんを追いかけるもう一人の男・遠藤くんや、妄想力たくましく個性も豊か過ぎる悪友たちが繰り広げる、青春じめじめ捧腹絶倒ファンタジーです。 森見さんのデビュー作で、第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞作でもあります。 解説は、女優の本上まなみさんです。 ちなみにタイトルになっている太陽の塔とはご存知、芸術家・岡本太郎さん作のアレで、一度「私」とともに万博公園を訪れて以来水尾さんがすっかり夢中になってしまった存在として物語に登場します。 失恋男の変態性滲む未練がましい執着のさまが、なぜこれほどまでに愉快な物語になるのでしょう。すごい。 ★重要★ 配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】新潮社 【発行年】2006年 [この商品は、2009年11月 第14刷発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】237p 【高さ】15cm 【NDC分類】913.6 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。
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『ボクたちはみんな大人になれなかった』 著:燃え殻
¥250
燃え殻さんの小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』です。 文庫判です。 初回限定スペシャルカバー仕様になっています。 [目次] 最愛のブスに"友達リクエストが送信されました" 暗闇から手を伸ばせ ビューティフル・ドリーマーは何度観ましたか? 好きな人って何? そう思って生きてきたの そしてまたサヨナラのはじまり 「海行きたいね」と彼女は言った 1999年に地球は滅亡しなかった ギリギリの国でつかまえて 東京発の銀河鉄道 雨のよく降るこの星では 東京という街に心底愛されたひと あの子が知らない男に抱かれている90分は、永遠みたいに長かった ワンルームのプラネタリウム ボクたちはみんな大人になれなかった 君が旅に出るいくつかの理由 やつらの足音のバラード 永遠も半ばを過ぎて 必ず朝が夜になるように バック・トゥ・ザ・ノーフューチャー 失ったあとも完璧な 相澤いくえ アンサーソング あいみょん 解説 兵庫慎二 物語の主人公は、43歳の男性です。 主人公はある日、仕事に向かう満員電車の中で何気なく開いたFacebookのページから目が離せなくなります。そこに表示されていたのは「知り合いかも?」の文字と、女性のアイコンと、名前。それは、主人公がかつて好きになった女性でした。 電車の揺れにより弾みで押されてしまった友達申請の送信ボタン。 そこから、90年代の渋谷、20代だった主人公が「自分より大切な存在だった」彼女と過ごした日々の追想がはじまります。 巻末には音楽家のあいみょんさん、漫画家の相澤いくえさんによるエッセイ&漫画も併録されています。 解説は、音楽ライターの兵庫慎司さんです。 燃え殻さんは、東京都内のテレビ美術制作会社に勤務していた2017年にウェブサイト『cakes』で始めた本作が話題を呼び小説デビューされました。 燃え殻さんって良いお名前だなと思います。燃えカスと抜け殻のあいのこって感じで。どういった由来でつけられたお名前かは存じ上げませんが。 ところで、以前燃え殻さんがご自身のTwitterで、フラワーカンパニーズの楽曲『雨』のことについてつぶやいておられました。ライブで聴いて、自分にとって特別な曲になった、と。それを見て、一介のフラカン好きとしてとてもうれしく思いました。そういえばこの小説の持つ雰囲気と『雨』もなんとなく似ているかもしれません。 ★重要★ 配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】新潮社 【発行年】2018年 [この商品は、2018年12月発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】189p 【高さ】15cm 【NDC分類】913.6 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。
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『老師と少年』 著:南 直哉
¥250
南直哉さんの小説『老師と少年』です。 文庫版です。 本職は禅僧である南直哉さんが描く短編の物語です。 いつか死んでしまう自分、死ぬとはいったいどういうことか、いつか死ぬ自分が生きる意味とは、自分とはいったい何者なのか・・・。 そんな問いと迷いを抱えて、少年は老師の庵を訪ねます。 老師と少年の九夜にわたる問答を描いた物語です。 解説は、モデル・ミュージシャンの土屋アンナさんです。 長いお話ではないので、数時間あれば読み終えることはできると思います。 ここからは私の場合の話ですが、もともとあんまり賢くないので当たり前といえばそうなのですが、読み終えることと自分の中に落とし込めることは全くの別モノだなと改めて思わずにはいられない、正直言って理解できたと思えたことが一度もない物語です。 でもこの感覚こそが大事なのかもしれないとも思います。 それでも、なんというか、何度も読み返していたらいつかこう急激にスコーン!と腑に落とせた(ような気がする、と思える)瞬間がくるんじゃないか、己の成長の確認にもなるのではないか、などと思う(たぶんこれこそが煩悩)、定期的に再読してみたくなる物語でもあります。 【重要】配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】新潮社 【発行年】2009年 [この商品は、2010年6月 第3刷発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】120p 【高さ】15cm 【NDC分類】188.8 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。
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『こちらあみ子』 著:今村 夏子
¥250
作家・今村夏子さんの小説『こちらあみ子』です。 文庫版です。 [目次] こちらあみ子 ピクニック チズさん 解説 町田康 「ありあえない」の塊 穂村弘 表題作と他2篇の短編小説がおさめられた、今村さんのデビュー作です。 解説は、音楽家兼作家の町田康さんと、詩人の穂村弘さんです。 『こちらあみ子』は、純粋で風変わりな女の子・あみ子とその家族、同級生の日々を描いた物語です。どこまでも純粋なあみ子の言動は、その純粋さと悪意のなさゆえに、周囲の人たちの心をいつもかき乱します。 『ピクニック』は、ローラーシューズを履いたビキニ姿の女の子が食事を運ぶことが売りの店に勤めるルミたちと、その店に新しく入店してきた七瀬さんの物語です。七瀬さんの恋人は、人気お笑い芸人の春げんき。そんな七瀬さんの恋話を聞くことを楽しみにしているルミたちでしたが、新人の若い女の子だけは七瀬さんの話に冷たい目線を向けるのでした。 『チズさん』は、近所に住む独居老人・チズさんを時々訪れては買い物の手伝いや話し相手をしている"私"の物語です。ある日、チズさんの家族が突然チズさんの家へやってきます。その時"私"は、家族に知られないようにあわてて身を隠します。 ふつうとか異質とか、しあわせな気持ちで過ごすということ、人が人を気遣うとか思いやるっていったいなんなのだろうな、と考えずにはいられません。 今村さんの描く物語は、そこにしかないものを感じる作品であると同時に、自分の中にも確実にあるものを感じる作品でもあって、そういう作品を前にして、言葉にする難しさというものをまた存分に味わっております、今。 ★重要★ 配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】筑摩書房 【発行年】2014年 [この商品は、2014年6月 第1刷発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】237p 【高さ】15cm 【NDC分類】913.6 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。
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『スリーピング・ブッダ』 著:早見 和真
¥200
作家・早見和真さんの小説『スリーピング・ブッダ』です。 文庫版です。 [目次] 第一部 此岸 序章 一章 二十二年目の対峙 二章 安定の在り処 三章 山の下の願い 四章 山笑う 春 五章 風薫る 夏 六章 天高く 秋 七章 山眠る 冬 第二部 彼岸 八章 雲に映るネオンの下で 九章 正午の来訪者 十章 籠の中の鳥たち 十一章 それぞれの涅槃 終章 解説 北上次郎 お寺の次男坊として生まれた小平広也と、バンドで音楽に明け暮れるもメジャーデビューの夢を叶えることができなかった水原隆春のふたりが、物語の主人公です。 本来お寺を継ぐ予定だった兄が事故死したことにより跡取りという立場になった広也は、仏門に入ることは憧れであったけれど期待されていた兄と違って自分は父親から認められていないのではという不安やわだかまりを抱えています。 かたや隆春は、バンド活動ばかりして就職などほとんど考えたことがなかったうえに、秘かにあてにしていた父親の町工場も経営が傾き始め、なんとなく安定してそうだというイメージだけで仏教界に興味を持った若者でした。 対照的なふたりは同じ大学の教室で出会い、共に仏門の道を歩み始めます。 前半はふたりが送ってきた日々と出会い、厳しい修行の日々が描かれ、後半は、修行期間を終え仏門に入ったふたりの日々が描かれています。 解説は、文芸評論家の北上次郎さんです。 宗教という少し難しい題材ではありますが、若者の葛藤の日々を熱く描いた青春小説です。 こちらの本、製本ミスがあります。 これはこれで、貴重かもしれません。 ★重要★ 配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】角川書店 【発行年】2014年 [この商品は、2014年8月 初版発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】377p 【高さ】15cm 【NDC分類】913.6 ◆◇◆状態◆◇◆ 製本ミスがあります。 (画像 9、10枚目をご参照ください) 古本ですので、その他多少の使用感や経年相応の劣化等についてもご容赦お願いいたします。
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『今夜、すべてのバーで』 著:中島 らも
¥200
作家・中島らもさんの小説『今夜、すべてのバーで』です。 文庫版です。 医者、占い師、友人。それぞれから「35歳で死ぬ」と予言されていた小島容は、そのとおり35歳でアルコール依存症により死にかけ入院することになります。 病室には、彼と同様にさまざまな事情を抱えた個性過ぎる面々がいました。 そんな環境のなか小島は、検査と治療と断酒の日々を送ることになります。 著者の中島らもさんの実体験がもとになっているといわれている小説です。 依存症が進行していく過程、治療や入院生活の様子、小島が見た幻覚などは、きっとらもさんのそれでもあったのでしょう。 依存症のおそろしさ、しかし切っても切れないお酒の魅力、両方がいっぱい。 巻末には『荒唐無稽に命かけます!』と題された、山田風太郎さんとらもさんの対談も収載されています。 体質的に酒がほとんど飲めないので、この物語を感覚としてきちんと理解できているかどうかはかなりあやしいですが、しかし酒を「美味いからついついいっぱい飲んじゃうんだよねぇ」という人ではなく、なにかしらの"道具"としてとらえている人こそ依存症への危険度が高いらしいという事実、これは好きの対象が酒でなくても、なるほどなと思わされます。 それにしても、らもさんのはみ出し者への目線、淡々としていてやさしいです。 ★重要★ 配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】講談社 【発行年】1994年 [この商品は、2004年9月 第27刷発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】312p 【高さ】15cm 【NDC分類】913.6 ◆◇◆状 態◆◇◆ 背表紙の上部にキズがあります。 表紙に軽く折れがあります。 (画像 9、10枚目をご参照ください) 古本ですので、その他多少の使用感や経年相応の劣化等についてもご容赦お願いいたします。
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『黒冷水』 著:羽田 圭介
¥200
小説家・羽田圭介さんの小説『黒冷水』です。 文庫版です。 [目次] 黒冷水 解説 こいつらって何者!? 斎藤美奈子 兄の部屋をアサり、秘密を盗み見ることが日々の楽しみとなっている中学二年生の弟・修作は、物色の痕跡を一切残さない自分の手口は完璧だ、とほくそ笑んでいます。 しかし、高校二年生の兄・正気はそんな弟の行動などとっくにお見通しで、淡々と罠を仕掛け、対策を講じています。 表向きこそ静かに進行していくこの兄弟バトルは徐々に憎しみを生み、執拗さと陰湿さを増しながらエスカレートしていきます。 著者の羽田さんはこの作品で第40回文藝賞を受賞し、小説家デビューします。その時の年齢17歳。なんという才能でしょう。 解説は、その賞の選考委員をつとめられた文芸評論家・斎藤美奈子さんです。 兄弟喧嘩という身近な題材と、小説という虚構が見事に混じり合った作品だと思います。 その上で言いたい。 いい加減にしなさい。 ★重要★ 配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】河出書房新社 【発行年】2005年 [この商品は、2015年8月 第2刷発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】285p 【高さ】15cm 【NDC分類】913.6 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。
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『グレート生活アドベンチャー』 著:前田 司郎
¥200
前田司郎さんの小説『グレート生活アドベンチャー』です。 文庫版です。 [目次] グレート生活アドベンチャー ゆっくり消える。記憶の幽霊 解説 福満しげゆき 劇団『五反田団』主宰で劇作家の前田司郎さんによる小説で、表題作と『ゆっくり消える。記憶の幽霊』の2篇が収載さています。 解説は、カバー装画・題字も担当されている漫画家・福満しげゆきさんです。 『グレート生活アドベンチャー』は、30歳無職、彼女のアパートに転がり込んでヒモ生活を送る男の怠惰な生活ととめどなく脳裏を巡る思考を描いた話です。 『ゆっくり消える。記憶の幽霊』は、死ぬ間際の女の人が脳内で自分の半生を振り返っているお話です。 人とは、暇と寄る辺なさにゆるやかに追い詰められようとも、今死にゆこうとする時でさえも、こんなにもいろいろとくだらないことを脳裏に浮かばせるものなんでしょうか。だとすれば、止まらない思考にぐるぐると日々苛まれがちな身としては、助かります、って思います。 ★重要★ 配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】新潮社 【発行年】2010年 [この商品は、2010年9月 第1刷発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】184p 【高さ】15cm 【NDC分類】913.6 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。
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『アルゼンチンババア』 著:よしもと ばなな
¥200
小説家・よしもとばななさんの小説『アルゼンチンババア』です。 文庫版です。 18歳の時にお母さんを亡くしたみつこ。 それからしばらくして実家を離れ下宿生活を送っているみつこのもとに友人から、「みつこの父親がアルゼンチンババアとつきあっている」という噂話が届きます。 アルゼンチンババアとは、街はずれの廃屋みたいなビルに住む風変わりな女性のあだ名で、魔女のような鋭い目とわし鼻、いつもものすごい厚化粧とボロボロで派手な服をまとったその風貌と素性の知れなさから「変わり者」として町中の人に知られる有名人でした。 その人と、自分の父親が噂になっている・・・。ことの真相を確かめるため、みつこは思い切ってアルゼンチンババアが住むビルを訪ねることを決めます。 解説はありませんが、巻末には画家・奈良美智さんによる描き下ろしの絵が添えられています。 できるだけ近寄らないように、自分には関係ないと思っていたはず世界に、思いがけず足を踏み入れなければならないことになる。生きているとそんなことに見舞われたりもしますが、もしその先に広がる世界がこんなだったら、そんなに怯えなくてもいいのかもしれないなと思います。 ★重要★ 配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】幻冬舎 【発行年】2006年 [この商品は、2010年7月 第8刷発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】80p 【高さ】15cm 【NDC分類】913.6 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。
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『図書準備室』 著:田中 慎弥
¥250
小説家・田中慎弥さんの短編小説集『図書準備室』です。 文庫版です。 [目次] 図書準備室 冷たい水の羊 解説 中村文則 表題作ともう1編、デビュー作で新潮新人賞受賞作『冷たい水の羊』が収録されています。 『図書準備室』では、ニートと嘲られる男がなぜ自分はこんなことになっているのかその弁明を独白的に繰り広げています。 『冷たい水の羊』では、同級生たちにいじめの標的とされた少年が独自の論理を立てることでそれに耐えようとしています。 生存とは、げに難儀哉。 置かれた場所で咲きなさい、と言われてましても・・・。 ★重要★ 配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】新潮社 【発行年】2012年 [この商品は、2012年5月 第1刷発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】235p 【高さ】16cm 【NDC分類】913.6 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。
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『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』 著:中原 昌也
¥250
SOLD OUT
中原昌也さんの短編小説集『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』です。 文庫版です。 [目次] 路傍の墓石 血で描かれた野獣の自画像 ソーシャルワーカーの誕生 あのつとむが死んだ とびだせ、母子家庭 つとむよ、不良大学の扉をたたけ ジェネレーション・オブ・マイアミ・サウンドマシーン 消費税5パーセント賛成 独り言は、人間をより孤独にするだけだ 物語終了ののち、全員病死 暗い廊下に鳴り響く、淋しい足音の歌 レインボー・ドッグス 明日への挑戦状 解説 世界ウリ・ロメル主義宣言 柳下毅一郎 音楽家、映画評論家、小説家、随筆家、画家とさまざまな肩書を持つ中原昌也さんの第一作品集で、短編小説が12篇収載されています。 虐殺されるのは、「小説」というものに知らず知らず求めているこっち側の勝手な都合、かもしれません。 ★重要★ 配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】河出書房新社 【発行年】2000年 [この商品は、2012年4月 第6刷発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】136p 【高さ】15cm 【NDC分類】913.6 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。