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『ダメをみがく “女子”の呪いを解く方法』 著:津村 記久子・深澤 真紀
¥400
作家・津村記久子さんとコラムニスト・深澤真紀さんによる対談集『ダメをみがく “女子”の呪いを解く方法』です。 単行本(ソフトカバー)です。 [目次] 仕事編 ・大人だから耐えてやってるんだよ、 調子のんなよ! ・女子力のなさを商品価値にできて ありがたいです ・すみません、バブル世代がご迷惑 おかけして ・これはもう、とにかく逃げるしかない ・「感情労働」の黒い面を私が担当してた ・早稲田政経卒の先輩でさえ 女には働き口がなかった ・運命には黒い糸もある ・生きていくために「しゃあないから 就職でもしよか」 ・「わかりやすい恩人」「わかりにくい恩人」 ・掃除のおばさんが支えだった ・「島耕作」的つながり 「釣りバカ日誌」的つながり ・誰も就職の真実を言ってくれなかった ・就活はトイレを見る、給湯室も見る ・「心なく仕事する」ほうが長く働ける ・会社にはコンビニという通気孔、 芥川賞には会社の仕事という非常識 ・ありがたい人、あかん人 ・いい人に見える人はいい人ではないのだよね ・「適性」「工夫」「風向き」でなんとか 「しのいでる」だけ ・ふたつめの会社は"ブラック風味"でした ・尊敬されたがる人には心の底からウソをつくか 逃げるか ・ぬるい会社がいい ほか 生活編 ・血縁ってそんなにありがたいですかね ・うまくいかない家族関係は諦めた方がいい ・家族の呪いから解放されるためには ・娘へのアドバイスという名の呪い ・「親子も他人だ」と思うことがむずかしい ・母親と娘がお互いをコピーしあう不幸 ・家族関係に関する恐怖心が尋常じゃないんです ・「子どもがいないからわからない」という呪い ・「社会のへんなおばさん」として生きていく ・女にそんな何もかも任せないでください ・夫はデブ専でブス専の変わり者です ・「私のこと好きな男なんて、 すてきな人じゃない」という呪い ・私の女オンチぶりはすごいんです ・本当の自分は自分の中にはいない ・見栄日常・見栄消費・見栄恋愛 ・ありとあらゆる人間関係がダメになったとき ほか あとがき 最初に勤めた会社をパワハラで退社した津村さん。 150社以上の就職・転職活動経験がある深澤さん。 そんなおふたりが、不器用・KYなままでもなんとか社会で生きていくための技術を語りつくした日経ウーマンオンラインの人気連載に、未公開対談が加えられ単行本化された1冊です。 ダメを自称する両者が「仕事」と「生活」を軸に245項目にわたりダメについて存分に語り合っておられます。共通する部分も似通っていない部分も両面あり、その視点は単なる共感の垂れ流しでも同類相哀れむでもなく、絶妙です。 おふたりともお仕事も生活も立派にされているし全然ダメじゃないのでは・・・とダメさ加減ではどなたにも負ける気がしない私などついつい思ってしまいますが、こういう感情こそこっち側の勝手な都合なんだよなーと気づかされます。 ダメって、みがいてもよかったんですね。 私も私で、みがいてみます。 【発行】紀伊國屋書店 【発行年】2013年 [この商品は、2013年4月 第1刷発行のものです] 【サイズ】単行本・ソフトカバー B6判 【ページ数】253p 【高さ】19cm 【NDC分類】914.6 ◆◇◆状 態◆◇◆ カバーの表紙上部に少しだけ折れがあります。 (画像 14枚目をご参照ください) 古本ですので、その他多少の使用感や経年相応の劣化等についてもご容赦お願いいたします。
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『自殺』 著:末井 昭
¥600
末井昭さんの著書『自殺』です。 単行本(ソフトカバー)です。 [目次] まえがき 地震と自殺 母の自殺 いじめと自殺 世間サマと自殺 観光気分で被災地巡礼 残された者 抗議の自殺 眠れない夜 お金と自殺 二人のホームレス 樹海探索 うつと自殺 慈しみの眼差し 聖書との出会い 緩慢な自殺 病気と自殺 迷っている人へ あとがき 参考文献 工員、キャバレーの看板描き、イラストレーター、セルフ出版(現・白夜書房)の設立など様々な職歴を経て、現在はフリーで編集、執筆活動を行っている末井昭さんがおくる「自殺」をキーワードにしたノンフィクションです。 タイトル、これ以上短くしようがないほど端的、そして直球です。 ゆえに、ドキリともさせられます。 末井さんは7歳の頃、お母さんを自殺により亡くされたのだそうです。 近所に住む若い男性と、ダイナマイトを使っての心中だったそうです。 末井さんはその事実を「ダイナマイト心中」とまるで浸透している一ジャンルかのように表現し、更にその頃の状況を「母はプイッと出て行って、数日後に爆発しました」などと書いておられます。 どう考えても笑って読むような内容じゃない、ないけれど・・・とその文体に面食らいつつ、変なところに力を入れながら読んでいた序盤、末井さんがお母さんのことを人に話せるようになったきっかけは、芸術家の篠原勝之さんがそのことを「同情を込めずに笑ってくれた」からだったと書いておられるのを読んで、こちらの変な力みは抜けていきました。 うまく言えませんが、この本は、なんとなくまるごとそんな雰囲気をまとっているように思います。 【発行】朝日出版社 【発行年】2013年 [この商品は、2014年2月 第4刷発行のものです] 【サイズ】B6判 【ページ数】357p 【高さ】19cm 【NDC分類】368.3 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。