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『老師と少年』 著:南 直哉
¥250
南直哉さんの小説『老師と少年』です。 文庫版です。 本職は禅僧である南直哉さんが描く短編の物語です。 いつか死んでしまう自分、死ぬとはいったいどういうことか、いつか死ぬ自分が生きる意味とは、自分とはいったい何者なのか・・・。 そんな問いと迷いを抱えて、少年は老師の庵を訪ねます。 老師と少年の九夜にわたる問答を描いた物語です。 解説は、モデル・ミュージシャンの土屋アンナさんです。 長いお話ではないので、数時間あれば読み終えることはできると思います。 ここからは私の場合の話ですが、もともとあんまり賢くないので当たり前といえばそうなのですが、読み終えることと自分の中に落とし込めることは全くの別モノだなと改めて思わずにはいられない、正直言って理解できたと思えたことが一度もない物語です。 でもこの感覚こそが大事なのかもしれないとも思います。 それでも、なんというか、何度も読み返していたらいつかこう急激にスコーン!と腑に落とせた(ような気がする、と思える)瞬間がくるんじゃないか、己の成長の確認にもなるのではないか、などと思う(たぶんこれこそが煩悩)、定期的に再読してみたくなる物語でもあります。 【重要】配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】新潮社 【発行年】2009年 [この商品は、2010年6月 第3刷発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】120p 【高さ】15cm 【NDC分類】188.8 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。
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『大丈夫、みんな悩んでうまくいく。てんてんの「十牛図」入門』 著:細川 貂々
¥200
細川貂々さんのコミックエッセイ『大丈夫、みんな悩んでうまくいく。てんてんの「十牛図」入門』です。 文庫版です。 [目次] はじめに ・わたしはずーっと迷い続けて生きてきました ・ツレ的解説0:「十牛禅図」って? 第一章 尋牛(じんぎゅう) まわりの人たちはちゃんとできているのに どうしてあなたはできないの? ・ツレ的解説1:尋牛 第二章 見跡(けんせき) 私は何をしたらいいんだろう ・ツレ的解説2:見跡 第三章 見牛(けんぎゅう) いいことなんて何もない ・ツレ的解説3:見牛 第四章 得牛(とくぎゅう) ずっと自分に自信が持てなかった ・ツレ的解説4 得牛 第五章 牧牛(ぼくぎゅう) 思えば私の人生「落ちこぼれ」の連続だった ・ツレ的解説5 牧牛 第六章 騎牛帰家(きぎゅうきか) どうして自分ばっかりうまくいかないんだろう ・ツレ的解説6:騎牛帰家 第七章 忘牛存人(ぼうぎゅうそんにん) 私が夢をかなえるときしてこなかったこと ・ツレ的解説7:忘牛存人 第八章 人牛倶忘(にんぎゅうぐぼう) 私がのろのろと前に進めないでいるうちに ・ツレ的解説8:人牛倶忘 第九章 返本環源(へんぽんげんげん) 私の頭の中には常に女王が住んでいた ・ツレ的解説9 返本環源 第十章 入廛垂手(にってんすいしゅ) 私の夢って何だったんだろう? ・ツレ的解説10:入廛垂手 文庫版あとがき 映画化もされた大人気漫画『ツレがうつになりまして』の作者として広く知られる細川貂々さんですが、小さな頃からマイナス思考でずっと自信がなく迷い続けてきた人生だったのだそうです。そんな貂々さんが少しずつ自信をつけながら歩んできた半生を、禅の教えである「十牛禅図(じゅうぎゅうぜんず)」になぞらえて振り返る本です。 十牛禅図とは、禅宗のお坊さんが悟りに向かい修行を進めていく段階を"牛を探す人"にたとえた10枚つづりの絵のことだそうです。牛を探して、牛がちらほらと姿をあらわしだして、なかなかつかまえられなくて、でも最後は少しずつ牛を手なずけることができて、更には牛のことを忘れて、そして・・・。 貂々さんが歩んできた人生を、ツレさんは「十牛禅図に似ている」と言います。その言葉をきっかけに貂々さんは、自分のこれまでの人生を振り返り始めます。 ネガティブ思考が始まった幼少期、無気力でいらいらしていた中学時代、「あなたには才能がない」と言われ希望を持つのはやめようと思った高校時代、就職しても絵を描くことをあきらめきれず専門学校に入学するもまた悶々とする日々・・・。そこから何があって、どんな階段をのぼって大人気となる作品を世に送り出すことになっていったのか、独特のかわいらしいタッチの漫画(+ツレさんによる解説)で描かれています。 十牛禅図の考え方、学ぶところが多いなと感じます。 牛はいい。 牛は心。 皆で牛を探しましょう。 ギュウ。 ★重要★ 配送方法について スマートレターを選択された場合、追跡サービス対応無し・土日祝日の配達は無しとなります。ご了承の上、選択お願いいたします。 【発行】朝日新聞出版 【発行年】2011年 [この商品は、2011年9月 第1刷発行のものです] 【サイズ】文庫判 【ページ数】180p 【高さ】15cm 【NDC分類】188.8 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。