-
『芸人貧乏物語』 著:松野大介
¥400
松野大介さんの著書『芸人貧乏物語』です。 単行本(ソフトカバー)です。 [目次] まえがき 伊達みきお(サンドウィッチマン) 塙宣之(ナイツ) 木下隆行(TKO) バイきんぐ 響 かもめんたる アルコ&ピース 流れ星 マシンガンズ 磁石 三拍子 ダーリンハニー 風藤松原 ななめ45° タイムマシーン3号 たんぽぽ チキチキジョニー ニッチェ コウメ大夫 たいがー・りー ヒライケンジ ハリウッドザコシショウ ホリ ニッチロー。 マイコーりょう 富澤たけし(サンドウィッチマン) 小沢一敬(スピードワゴン) 松本ハウス エルシャラカーニ インスタントジョンソン オテンキ 弾丸ジャッキー ヴィンテージ アメリカザリガニ どぶろっく AMEMIYA こまつ ダンディ坂野 ドロンズ石本 ノッチ ぶっちゃあ 木本武宏(TKO) あとがき 現在執筆業を中心に活動されている著者の松野さんですが、(世代によってはご存知のかたも多いと思いますが)もともとはお笑いコンビ・ABブラザーズとしてデビューし人気を博した元芸人さんで、現在司会やタレントとして活躍中の中山秀征さんの相方さんだったかたです。 自らを「芸人失格」と称する松野さん、でもそんな松野さんだからこそ聞き出せたであろう42組の「芸人合格」組が体験してきた、ちょっとつらくてでも笑える貧乏話・苦労話が詰まったショートインタビュー集です。 夕刊紙・日刊ゲンダイのインタビュー企画「役者 芸人貧乏物語」に掲載された記事の中から松野さんが執筆を担当した記事がまとめられた1冊で、芸人さんのインタビュー+松野さんの取材裏話で構成されています。 芸の道をゆく者の歴史に貧乏時代あり、といった感じで、もはやめずらしいテーマではなくなっているとは思いますが、今ではテレビで見ない日はないくらい大活躍中の芸人さんが想像以上にひどい貧乏生活を送っていたり、そうかと思えば、いろいろと苦労していそうな芸人さんがかえって貧乏は経験しておらずむしろブレイク期間のほうがつらかったと語っておられたり、こちらがテレビなどを通して受け取る印象だけではわからないものだなと思いました。それに、「貧乏」や「苦労」といってもその感じ方は人それぞれで、その点もやはり外側から見ただけで判断できるものではないなとあたらめて感じました。 【発行】講談社 【発行年】2015年 [この商品は、2015年8月19日 第1刷発行のものです] 【サイズ】B40判 【ページ数】210p 【高さ】18cm 【NDC分類】779.04 ◆◇◆状 態◆◇◆ 帯に小さな破れが1ヶ所あります。 (画像 12枚目をご参照ください) 本体には特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。
-
『這い上がるヒント 諦めなかったお笑い芸人30組の生き様』 著:大川内麻里
¥400
大川内麻里さんの著書『這い上がるヒント 諦めなかったお笑い芸人30組の生き様』です。 単行本(ソフトカバー)です。 [目次] まえがき 佐久間一行 自分に合わないやり方をして、自ら魅力を損なっていたんです 2700 同じ大会で結果を残すしかトラウマを克服する術はなかった ナイツ 限界っていうのは自分の心が作るものなんだよね キングオブコメディ 小学校4年生のときの文集に「コメディアンになりたい」 松本ハウス 無駄な時間をたくさん持つことが自分の肥やしになっていくんです 小島よしお 「売れる!売れる!俺は売れる!」根拠がなくてもずっと言ってましたね ゴー☆ジャス 仲間が芸人を辞めていくなか続けられることが幸せですね もう中学生 夢を諦めそうになったときには、通学路を歩くようにしているんです 長井秀和 どんなにつらい境遇も、俯瞰で見れば、おもしろくなる ユリオカ超特Q 自分だけの立ち位置を作って、人を振り向かせられるようになること U字工事 ファンの方やまわりの方の存在が本当にありがたいですね 赤プル 頑張ると決めたところにチャンスは自然と訪れるもの 三拍子 目標を達成したあとの目標をいかに定めるかが大事なんですよね エルシャラカーニ 続けることが美徳とは限らない。転機は訪れるのではな、作るもの。 スギちゃん かっこよく装うのではなく、芯の通った人間に、人は惹かれるもの 安田大サーカス 我慢するところではとことん、しないところでは、いっさいしない イシバシハザマ 失敗作も多々だけれど、いつか成功に変えられるから ななめ45° 仲間の解散や引退・・・・・・、いままさに転機に直面していますね サイクロンZ 自分に合ったことでないと、世には出られないんですよね 小林アナ 時間は人の倍かかっても、粘り勝ちかなって ラブシングル中田 いまを楽しめるかどうかで人生って変わってくるんですよね カジ ピンチになれば、だれかが手を差し伸べてくれる インスタントジョンソン 小さなきっかけを活かすか殺すかは、自分次第 マシンガンズ 「文句を言ってお笑いを辞めよう!」でオンリーワンの芸風を発見したんです 井上マー 夢中になれるものを見つけて、それで人を楽しませられたら 飛石連休 なんとなく続けるのではなくて、なにかしら探しながらやらないと ぽ~くちょっぷ 「天才でもなんでもないんだから、勝手に追い詰められてるのやめろよ」と スマイリーキクチ 笑顔で損したことはないですね。得したことしかありません。 360°モンキーズ 自分に無理をしても、進歩は望めないんですよね ルー大柴 恥を怖れていては成長できない。恥かけ、汗かけ、涙しろ! あとがき 再生 どん底の転落人生から這い上がってきた私 多くのお笑いライブの主催やプロデュースを手がけてきた大川内麻里さんによるお笑い芸人さん30組のインタビュー集です。 過酷な業界で生きるお笑い芸人さんたちが、何をきっかけに芸人の道を志し、どんな試行錯誤を重ねながら転機を迎え、そして人生を切り拓いていったかがまとめられています。 借金地獄、大事なタイミングでの病、大切な人の死、ニート、DV被害、評価されない報われない日々、一発屋と呼ばれ過去の栄光に縛られる日々など、表舞台で見せる芸風からはうかがい知れないそんな状況から這い上がってきた芸人さんたちと関わる中で、同じようにつらい経験を持つ著者さんが「生きる」ということへの姿勢を変えるきっかけをもらったことから、その体験を多くのかたにシェアしたい、芸人さんの哲学や自己実現のためのヒントを広く世に伝えたいと思い、筆を執ることになったのだそうです。 個人的な好みとしてはもう少しだけ本の装丁に凝ってほしかった、装丁が地味過ぎて損している気がしないでもない1冊ですが、そういうところでは勝負しない、中身が勝負と思って造られた本ということなのかもしれません。 【発行】東邦出版 【発行年】2012年 [この商品は、2012年4月5日 初版第1刷発行のものです] 【サイズ】B6判 【ページ数】254p 【高さ】19cm 【NDC分類】779 ◆◇◆状 態◆◇◆ 目次ページの上部に小さなたわみが1ヶ所みられます。 (画像 10枚目をご参照ください) 古本ですので、その他多少の使用感や経年相応の劣化等についてもご容赦お願いいたします。
-
『芸人迷子』 著:ユウキロック
¥500
ユウキロックさんの著書『芸人迷子』です。 単行本(ソフトカバー)です。 [目次] 序文 2005-2008 否定 2005年の「ブラックマヨネーズ」 意地 屈辱の2丁目劇場 闘争 大阪生き残り戦争~ 雄雌 「中川家」の背中に触れた瞬間 迷走 「M-1グランプリ」の落とし穴 崩壊 「ハリガネロック」が死んだ日 喪失 相方の自我が停止した日 熱風 ケンドーコバヤシが教えてくれたこと 2009-2012 躍動 「アメトーーク!」に救われた命 破壊 芸人が結婚することの意味 後悔 夢の続きを見られなかった親父 英雄 刻まれた言霊 青春 「爆笑オンエアバトル」の代償 目標 「ベイブルース」に憧れて 決裂 死んでるように生きていく 引退 辞める「不幸」、続ける「不幸」 宿命 果てしなく続く生存競争 家族 ファンと掴んだ渋谷公会堂2000人ライブ 2013 決断 沖縄の星空が示した答え 動揺 遅すぎた相方の告白 考察 漫才師として生きていくために 選択 模索し続けた相方との距離感 覚悟 迷い始めた「THE MANZAI」 解散 最後まで突き通したエゴ 終了 戦友、大上邦博 2014 針金 突然決まったコンビ名 5分 集中力を研ぎ澄ませ 生死 自分の代わりはいくらでもいる 万感 一歩踏み出す勇気 蓄積 芸歴という名の「財産」 狂気 水道橋博士へのシンパシー 追憶 「ハリガネロック」デビュー戦 望郷 「いくよ・くるよ」の贈り物 指針 千原ジュニアと松本人志 再会 元芸人さん(ハリガネロック)で、現在はライターや構成作家業に加えホリプロ笑売塾、松竹芸能養成所、スクールJCAほかで芸人養成所講師などもつとめるユウキロックさんの自伝的一冊です。 第1回M-1グランプリ準優勝、第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会優勝など多くの実績もあり、お笑い好きからの支持も厚かった実力派コンビ・ハリガネロックの主にツッコミとネタ作成担当だったユウキロックさんが、自身が思う芸人道を突き詰める日々からコンビ解散、芸人引退にいたるまでの経緯を綴られています。 笑いや漫才というものをここまで愛し、こだわり、探求し追及し、エゴもストイックもすべてつぎ込んでさえ、というか、それゆえなのかもしれませんが、人は「迷子」になってしまう。迷子になった先で泥だらけ傷だらけになりながら、それでも先へ進もうとした芸人さんの半生が、読んでいて痛いほどの鋭さで刻まれています。 見る側にとっては単に面白くて楽しくて愉快なものであってほしいお笑いの裏側にあるものなんてわざわざ知りたくないよ、というかたもおられると思いますし、きっと現役の頃のユウキロックさん含む芸人さん自身もその側面については見せるべきではないと考えておられるかたは少なくないと思います。 でも、だからこそ、芸人道を邁進し、そして辞めた人にしか見ることができなかった景色、書くことのできなかったものがあるはずで、この本はたぶんそのど真ん中だと思います。 (数ヶ所誤植があり惜しいなぁと思ったりもしますが、それも考えようによっては初版本ならではのレアポイントということで・・・) 【発行】扶桑社 【発行年】2016年 [この商品は、2016年12月10日 初版第1刷発行のものです] 【サイズ】B6判 【ページ数】207p 【高さ】19cm 【NDC分類】779.14 ◆◇◆状 態◆◇◆ カバー裏表紙部分に少しキズがあります。 (画像 8枚目をご参照ください) 古本ですので、その他多少の使用感や経年相応の劣化等についてもご容赦お願いいたします。
-
『赤めだか』 著:立川 談春
¥500
落語家・立川談春さんの著書『赤めだか』です。 単行本(ハードカバー)です。 [目次] 第1話 「これはやめとくか」と談志は云った。 第2話 新聞配達少年と修業のカタチ 第3話 談志の初稽古、師弟の想い 第4話 青天の霹靂、築地魚河岸修業 第5話 己の嫉妬と一門の元旦 第6話 弟子の食欲とハワイの夜 第7話 高田文夫と雪夜の牛丼 第8話 生涯一度の寿限無と五万円の大勝負 特別篇その1 揺らぐ談志と弟子の罪 立川流後輩達に告ぐ 特別篇その2 誰も知らない小さんと談志 小さん、米朝、ふたりの人間国宝 親の反対を押し切り、高校を中退し17歳で立川一門に入門した佐々木少年、のちの談春さん。 奇才・立川談志師匠のもと、生活費工面のため特例で認められた新聞配達のバイトをしながらの前座修業が始まります。脱落していくほかの弟子たち、気遣いが仇となり稽古をつけてもらえなくなりグレた日々、突然言い渡された築地市場での修業など、破天荒な師匠の独特過ぎる弟子育成や厳しい芸事世界の中でのさまざまな苦悩や波乱、試練を乗り越ながら仲間とともに二つ目、そして真打昇進を目指し歩んだ熱き日々が綴られています。 2008年講談社エッセイ賞受賞作品でもある本作は、2015年にTBSでドラマ化もされ話題になりました。落語に興味がある方はもちろん、落語に馴染みはないけれど何か読み応えのあるエッセイを読みたいというかたも楽しめる1冊だと思います。 談志師匠もすごいが、談春さんもすごい。いろんな意味で、猛者。 【発行】講談社 【発行年】2008年 [この商品は、2012年7月 第11刷発行のものです] 【サイズ】B6判 【ページ数】283p 【高さ】20cm 【NDC分類】779.13 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。
-
『荒野の古本屋』 著:森岡 督行
¥600
古書店&ギャラリー・森岡書店 店主 森岡督行さんの著書『荒野の古本屋』です。 単行本(ソフトカバー)です。 [目次] はじめに 1「本」と「散歩」の日々 中野ハウス 古本を求めて神保町通い 予算は二〇〇〇円 臨時収入 「珈琲リオ」 中野区立中央図書館と格納庫 中野「クラシック」 呪文は「坑夫」 古いビルに惹かれるわけ 写真集との出会い いこいの場 一九四一年一二月八日の出来事 新聞広告と古本 2「一誠堂書店」の日々 入社試験 配属は一階の売場 落丁調べとブラシ 対外宣伝誌にのめり込む お客さんが先生 古書目録の制作 柱時計の思い出 松村書店の松村さん 祖母と「坑夫」と『いきの構造』 同潤会江戸川アパート 3「森岡書店」の日々 ここで古本屋をはじめたい 独立のスイッチ 買いつけはパリとプラハ バスが来ない ドアの向こうの秘密の部屋 ル・コルビジェの写真集 割引は国際的に通用するルール 内装のコンセプト 荒野の古本屋 一本の電話からつらなった偶然 ギャラリーがスタート コンサバティブ書店からオルタナティブ書店へ 万引き事件 ARTS&SCIENCEでの展示即売会 二〇一一年三月一一日と写真展 震災後再出発 「KAPITAL」との仕事 「マーチエキュート神田万世橋」での仕事 坑夫とデニム あとがき 「働く」「暮らす」「生きる」をかんがえる晶文社の『就職しないで生きるには21』シリーズのなかの1冊で、東京・茅場町で「森岡書店」を営む森岡督行さんが古書店&ギャラリーの店主になるまで、そしてなってからの日々を綴られた本です。 森岡書店は写真集・美術書を専門に扱っており、国内外の愛好家さんやマニアの方々に熱く支持されている古書店だそうです。そんな人気店を運営する森岡さんが、大学卒業後1年間就職せずその日暮らしをおくっていた頃のこと、老舗古書店「一誠堂書店」での修業時代のこと、そして森岡書店を開店するまでのウラ話や開店後のいろいろまで、本とともに過ごしてきた日々のことが丁寧に綴られています。 森岡さんはその後新たに、1冊の本から派生する作品を展示しその本を売るお店=展示会の会期中に取り扱うのは本は1冊だけ、という「1冊の本を売る書店」をコンセプトにしたお店を銀座にオープンされたそうです。 本は無限の可能性を秘めていて、それらを見出し引き出せるのは森岡さんの本に対する思いがあってこそなのだろうなと感じます。 【発行】晶文社 【発行年】2014年 [この商品は、2014年5月 第2刷発行のものです] 【サイズ】単行本・ソフトカバー B6判 【ページ数】233p 【高さ】19cm 【NDC分類】024.8 ◆◇◆状 態◆◇◆ 裏表紙に少しキズがあります。 小口・天に湿気によると思われる小さなシミが数ヶ所あります。 (画像 12、13枚目をご参照ください) 古本ですので、その他多少の使用感や経年相応の劣化等についてもご容赦お願いいたします。
-
『紫の履歴書』 著:美輪 明宏
¥700
美輪明宏さんの著書『紫の履歴書』です。 単行本(ソフトカバー)です。 [目次] 巷 ・序曲 ・おしるこ ・お花の中で ・花嫁さん ・オバちゃん ・お迎え ・おしゃれ ・ジョン失敬!! ・マリーさん ・三ちゃん ・お春さん ・花畑 ・山中節 ・雀百まで ・フランス人形 選 ・疎開 ・優しい花 ・交響曲第二番"地獄" ・兄弟 ・鎮魂歌 ・鬼 ・おめぐみ 萌 ・出発 ・異邦人 ・風の櫛 ・里帰り ・一人ぽっち ・真実 ・五月に ・"しめおん"と"ろれんぞお" ・波止場の税関 ・アレルヤ ・歌の天使 ・美の世界 ・蜂蜜 ・海に還る 怨 ・みぞさざい ・雨雲 ・鶯谷 ・流転 ・美貌?・・・・・・くそくらえ! 希 ・罪 ・等々力の秋 ・忘れたこと ・おじぎ ・深淵 ・橘かほるさん ・極楽百年の修行は穢土一日の功徳に及ばず ・銀巴里 ・ボレロ ・金の鈴 ・菊一輪 ・浮気の噂が ・白夜 ・猛毒 ・絆 ・青い花々 虚 ・花吹雪 ・私の恋 ・化け物 ・宴の後で ・中年男 ・フィットライト ・まとも ・馬鹿正直 ・美しい人 ・キョッちゃん 光 ・ボタ山の星 ・吾が子よ ・第三の眼 ・貧者の一灯 ・北の唄い手 南の唄い手 ・さいはての海に歌う ・地下鉄の中 ・私は独り ・蛹から蝶へ ・三つの影 ・引き潮 ・即身成仏 ・蜘蛛の巣 ・功徳 ・世界的ピアニスト ・青い心 ・ピアノ ・沖縄に行ったら ・旅行 明 ・不死鳥 ・スター ・よいとまけの唄 ・氷河 ・キャフェ・フロール ・ラ・マルセイエーズ ・ヴァチカンにて ・いのち ・小学部卒業 ・毛皮のマリー ・催眠術 ・黒蜥蜴の歌 ・待ち人 あとがき 歌手・俳優などさまざまな分野で活躍する美輪明宏さんの自叙伝です。 もともとは昭和43年に大光社から、以後出版社や中身を少し模様替えしながら出版され続けてきたロングセラーで、こちらは4度目の単行本化となった水書房版です 三輪さんの幼少期から33才までの半生が綴られており、いろいろな出来事がありながらも乗り越えてこられたことや、魅力的な方々と数多く出会われてきたことがよく伝わってきますが、これでもまだ周囲の人たちへの気遣いで書き控えたりボツにしたエピソードもたくさんあるとのことなので驚きです。 自伝でありながら、詩として描き出されていたり、人物が特定されないようアレンジを加えて表現されている部分もあるそうで、物語的でもあり、独特の雰囲気を放っています。 巻頭には美輪さんの美麗なお写真ページもあります。 【発行】水書房 【発行年】1992年 [この商品は、2004年5月 初版第23版発行のものです] 【サイズ】単行本:ソフトカバー B6判 【ページ数】464p 【高さ】19cm 【NDC分類】767.8 ◆◇◆状 態◆◇◆ 背表紙と、背表紙に近い裏表紙部分にヤケがみられます。 裏表紙の右上隅に少し折れがあります。 (画像 18、19枚目をご参照ください) 古本ですので、その他多少の使用感や経年相応の劣化等についてもご容赦お願いいたします。
-
『アンパンマンの遺書』 著:やなせ たかし
¥700
やなせたかしさんの著書『アンパンマンの遺書』です。 単行本(ハードカバー)です。 [目次] はじめに 起の巻 アンパンマン以前史 ・故郷の空 ・貧乏坊ちゃん ・数学駄目人間 ・制服は背広 ・銀座学校 ・卒業はしたけれど ・地獄の軟弱マン ・空白地帯 ・国破れて ・焦土から ・ハンドバッグと西瓜 承の巻 アンパンマン創成期 ・ツッパリ社員 ・三越の包装紙 ・レモン画翠成功譚 ・無名時代は続く ・ストライキもあります ・潜在失業者のように ・漫画学校の先生 ・超天才手塚治虫 ・谷内六郎の衝撃 ・永六輔の来訪 ・宮城まり子 ・焦土のひまわり ・ハローCQ ・最初の詩集 ・ミスター・ボオ ・やさしいライオン ・運命の電話 転の巻 アンパンマン盛期 ・三つの出発点 『詩とメルヘン』の創刊 漫画家と絵本の会 アンパンマン絵本の誕生 ・幼児という批評家 ・バッハとつきあう ・おむすびまんとエルジェ ・カミさんとぼく ・アンパンマンの始動と昭和の終り 結の巻 アンパンマン未来期 ・平成の夜明けと奇跡の出発 ・アンパンマンの勲章 ・鎮魂 ・墓標 ・四コマ目のオチ 漫画家で絵本作家で詩人、そして世代を超えて大人気のアンパンマンの生みの親としても広く知られるやなせたかしさんの自叙伝です。 長年連れ添われた奥様を亡くされ、死を身近なものと感じるようになったというやなせさんが1994年、70代半ばだった頃に、人生における晩年の旅の準備、アンパンマンを通して世に公開する遺書のような気持ちで人生を振り返りながら書かれたという1冊です。 子どもの頃のことや学生時代のこと、戦争のこと、会社勤めの頃のこと、長く続いた無名時代のこと、アンパンマン誕生からアンパンマンが国民的な人気を博してからのこと、奥様や手塚治虫さん、永六輔さんなどやなせさんの人生を彩った様々な人たちとの思い出など、いろいろなことが綴られています。 「高知県香美郡香北町所在村で、ぼくは生まれた。」 という書き出しの一文を読んだだけで、高知県民の私は妙に心がぎゅーんとします。 2013年にやなせさんが亡くなられてだいぶ時が過ぎましたが、訃報を聞いた時に感じた喪失感や寂しさは今もぼんやりと続いています。 ところで、高知県内をはじめ、いろいろな施設や取り組み等のキャラクターデザインも担当されていたやなせさんですが、あらためて調べてみたらキャラクターたちのネーミングがほぼほぼド直球で笑えます。例えば、高知のローカル線・ごめんなはり線の始発駅である後免駅のキャラ名は「ごめんえきおくん」、終点の奈半利駅のキャラ名は「なはりこちゃん」。高知県安芸市・釜あげちりめん丼楽会のキャラ名は「ちりめんドンちゃん」。ミレービスケットのキャラ名は「ミレーちゃん」。 やっつけか。 こういうところも、なんか好きです。 【発行】岩波書店 【発行年】1995年 [この商品は、2002年9月 第3刷のものです] 【サイズ】B6判 【ページ数】242p 【高さ】20cm 【NDC分類】726.1 ◆◇◆状 態◆◇◆ 1ページのみ左側下部隅に折れがあります。 (画像 13枚目をご参照ください) 古本ですので、その他多少の使用感や経年相応の劣化等についてもご容赦お願いいたします。
-
『いちべついらい 田村和子さんのこと』 著:橋口 幸子
¥750
橋口幸子さんの著書『いちべついらい 田村和子さんのこと』です。 単行本(ハードカバー)です。 著者の橋口幸子さんはフリーの校正者で、複数の著書もお持ちの方です。 この本は、橋口さんが親交のあった田村和子さんについて綴られたものです。 田村和子さんとは、彫刻家・高田博厚さんの娘さんで、詩人・田村隆一さんの奥さんだったかたです。橋口さんはかつて編集者の紹介により鎌倉にある田村和子さんのお宅にご夫婦で間借りをしていたことがあるのだそうです。 で、この、和子さん&隆一さんが、なんかすごいんです。 和子さんは隆一さんの4番目の奥さんなのだそうです。(隆一さん、生涯で5度ご結婚をされているそうです) 和子さんが隆一さんと出会った時、隆一さんには詩人の奥さんがいました。そののち結婚した和子さんと隆一さんではありましたが、隆一さんにまた新しい恋人ができて、和子さんのほうも隆一さんの友人で詩人仲間でもある北村太郎さんと恋愛関係になり、その北村さんにも妻子がいて、和子さんは北村さんと駆け落ち。鎌倉の家に北村さんが越してくると、今度は隆一さんもそこに戻ってくることになり・・・。 ここまででも結構すごくないですか。 いやはや、恋愛虚弱体質の自分にはそういうところだけ切り取って見てしまえば、うはー、おほー、ほげー、ですが、やはり芸術家さんというのは、作品づくりに命をかけると同時にミューズというものを常に強く求めるものなのでしょうか。 でも、ここまでくると逆に、倫理がどうとか、常識がどうとか、そういうものたちが自ら率先してさわーっと横に寄って道を譲る、みたいな気がしてくるので不思議ですね。やっぱり何事も中途半端がいちばんよくないってことでしょうか。(そういう話ではない) こういう奇想天外(とご本人が思っていたかどうかは別として)な濃ゆいご友人がそばにいると、自分自身も常識に縛られずどこかラクでいられる、結局なんだかんだで憎めない、見ている分には結構楽しい・・・とかそういうものなのかなと想像してみたりもしますが、やっぱりそんなに単純なものでもなさそうです。 橋口さんの、しずけさをたたえたくどくない文体、素敵です。 自分と関わり合った、記憶とか思い出としておさまっているたくさんのものたちに対して、そのどこかに、ちいさくても慈しみのような気持ちを持つことができたらいいなと思います。 【発行】夏葉社 【発行年】2015年 [この商品は、2015年5月 第一刷発行のものです] 【サイズ】B6判 【ページ数】156p 【高さ】19cm 【NDC分類】289.1 ◆◇◆状 態◆◇◆ 特に目立つキズ等はありません。 古本ですので、多少の使用感や経年相応の劣化等についてはご容赦お願いいたします。